遺産相続で住んでいる家を売ってまで分配は必要?
友人は少し前に長く患っていたご主人をなくしました。そしてその直後にお舅さんもなくなり、子供は娘が1人だけいるのですが、すでに独立しているために友人が広い家にたった一人で暮らす状態になりました。彼女の亡くなったご主人には二人の姉がいて、何かにつけて実家に帰ってきてその世話をいつもかいがいしく友人がしていたものです。
ご主人の看病、続けざまにご主人の父親の他界と、あまりにもめまぐるしく物事が進んで行き、葬儀が終わった後には彼女は寝込んでしまうほど疲れていました。でも、その後があまりにも酷いのです。不動産はご主人のものになる前に父親よりも先に亡くなっていたため、お舅さんが亡くなった後に彼女には何の相続権もないというのです。
相続できる権利があるのは二人の姉と彼女の娘だけということになり、今住んでいる家と土地を売って3人で分けるという話が進んでいたようです。彼女の娘はそのあまりの酷い仕打ちに勿論猛反対しているのですが、自分たちの兄と父親の最期を看取ってくれた友人に対してねぎらいの言葉どころかこんな方法を提示して来たことに彼女は深く傷つき苦しめられる結果となりました。
たしかに1人で住むには広すぎる家ですが、嫁いでからずっと過ごした大切な家を彼女の気持ちも考えずにこうした提案をすること自体、私は赤の他人ですが本当に腹立たしく感じました。唯一の味方である彼女の娘と共に、遺産相続に関しては今後弁護士に相談して進めてゆくとのことです。
DATE:2016/09/06